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メダカの学校

この学校には、校長も、先生もいません。用務員が一人います。(名前は、法信公照 ほしなひろあき)生徒は、いつも水泳の授業だけをうけています。但し、水泳を教える先生はいませんので、生徒たちは、勝手に泳ぎまわっています。 ♦ 日本メダカについて 法信寺には、日本メダカが飼育されています。和歌山県の、ある小川で捕ってきた黒メダカと、岐阜県のある小川で捕ってきた黒メダカの二種類です。混ざらないように、和歌山産のメダカは表の水槽6個で飼っています。岐阜県産のメダカは、裏の水槽4個で飼っています。水槽といっても、風呂の浴槽であったり、ゴミ箱用のポリバケツであったり、水瓶であったりします。親メダカの入れ物と、子ども用のメダカの入れ物を別にしておかないと、親が子供を食べてしまいます。容器を2つ用意しておき、浮き草を(ほていあおい)、2週間ごとに移動してやると、卵は子ども用の容器の中で、自然に増えていきます。卵は、約2週間くらいで、孵化します。親と一緒ですと、いつの間にか食べられていて、あまり増えません。 メダカは、日本学名を、oryzias latipes(オリジアス ラティペス) といいます。愛知教育大学教授の、岩松鷹司氏によりますと、oryziasとは、稲に関係があるという意味だそうです。ミトコンドリアDNAからみた、地方固体群としては、北日本群、真岡群、南日本群と3つの大群になるそうです。 25度平均で、2週間の孵化期間というのが、非一年生メダカの特徴になっています。

玄関先の水槽です。和歌山産の親メダカが25匹くらい泳いでいます。4月になると、卵を産みます。日当たりのよくない場所の水槽では、冬になると、メダカはあまり育ちません。(数が少なくなります。)この水槽と、下の写真の水槽では、よく育っています。

捨ててあった浴槽を、拾ってきて、メダカを入れています。水槽の中には、ホテイアオイ、蓮、水草が植えられています。雨の日も、風の日も、そのままにしています。ここには、和歌山産のメダカが、60匹ぐらいいます。大雨が降りそうな時は、覆いをかけたり、前もって水を減らしておきます。

ホテイアオイです。水瓶のふちに乗せて、撮影しています。直径1ミリくらいの卵がついていますが、よく見えないかも知れません。卵を指でつまみ、子メダカ専用の水槽に入っている浮き草(ホテイアオイ)に、くっつけてやります。そっとやれば、指でつまんでも、つぶれるようなことはありません。案外と、丈夫です。

4月か5月のことでした。雨蛙がおたまじゃくしからやっと蛙になりました。蛙になったときは、まだ体がといさいのです。身体の部分は、大人の小指の先ぐらいの大きさです。私は、水槽の中に、その蛙を入れました。そのとたん、メダカが蛙を襲ったのです。雨蛙の足にくいつき、ぐぐぐと、水の中に引きこもうとしました。あわてて、蛙をとり、外にだしましたが、足はもう、完全にビッコになってしまいました。

メダカの学校は、川の中。みんながお遊戯しているよ。とんでもありません。サメと一緒なんです。自分の身体くらいある、雨蛙を襲いました。人間にとっては、ちっちゃくてかわいい存在ですが、他の虫達にとっては、サメと同じなんです。

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